SWEET&BITTER LOVE~シークレット・シェアリング《続編》~
墓地は古い小さな神社の奥。


神社の前に停った高級車が気になっていた。



こんな廃れた街と神社に高級車の主は何の用だ?



俺は井戸の水を汲み、バケツに入れ、杓子を突っ込む。


備える仏花を手にして、墓に向かった。



多分、母の墓参りなんてこれっきりだろう。


俺に与えた母の苦痛は身体と心に大きくな傷跡を残した。


死んだからってすべてを水に流す程、俺の心は寛大ではない。



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