SWEET&BITTER LOVE~シークレット・シェアリング《続編》~
でも、いつか藤ヶ谷社長に会って、自分の目で似てるかどうか確かめたいとは思っていた。




「それよりも…珠希…越塚航って知ってるか?」



「えっ!?誰…それ?」


珠希は真顔で、俺に切り返す。


「お前の名前を呼び捨てて…俺をお前の夫として認めないって言ってるんだけど」



「だから、その越塚さんって…誰なの?」



「新しく営業課に赴任して来た男だ。俺の取引先の後任の営業マンだ」



「私…そんな人、知らない」



珠希は感情を隠すのが下手な女。

何か俺に隠してるなら、もう少し…表情に動揺の兆しが見えるけど。


真剣に否定するトコを見ると、本当に越塚のコトは知らない様子。


じゃあー一体、あいつは何者?












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