~ angel letter ~
あの海で、私たち家族は潮干狩りに夢中になりすぎ、砂浜からかなり遠ざかってしまいました。

それを不安に思ったあなたは、あれほど怖がっていた海水につかり、浅瀬なのに半分溺れながらも、必死に、そして家族の中で真っ先に私の元へ泳いで来てくれました。



私は本当に驚きました。



だって、あなたが私を頼ってくれるなんて思いもしなかったからです。




常にあなたは、私がどんなに話しかけても自分の世界に閉じこもり、透明で分厚い氷の壁を作っているようでしたから。



あの日、あなたを抱きしめた時の、あの気持ちを、どう表現したら伝わるのでしょう。



極上のステーキを口いっぱいにほおばって、噛み砕いた瞬間×100倍??




たぶん、そんな感じだと思います。









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