翠恋歌-suirenka-
「~ぅ」
5時間目の数学の時間。
頭痛くて、めまいがする・・・
「・・・みどり?どうした?具合悪い?」
隣の席の夏愛ちゃんがあたしに気づいて、声をかけてくれた。
「・・・ぅ・・・ん・・・」
「保健室行こう?・・・先生」
「なにか?」
「白石さんの具合が・・・」
「・・・顔が真っ青ね。保健室で少し休みなさい」
「・・・はぃ」
限界だったあたしは、夏愛ちゃんに心のなかでお礼を言った。