月と太陽の恋模様


陽崎先生は息を吸い込み、言った。




「……アイツの集中を妨げたくないからだ。」




「…………」




今度は月野先生が黙る番だった。




「部活に勉強……アイツは人より努力してる。だけど努力なんて簡単に実るものじゃない。

それなのに俺が言ったら……経験少なそうなアイツは困るだろ?」




「………」




「だけど、月野の話聞いて思った。俺、お前には負けたくねー」




「……好きにしろ。」




月野先生が出ようとこっちに向かってきた。


げっ………どうしよう……
< 223 / 670 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop