月と太陽の恋模様
「俺、食べ終わったのでもう行きますね。」
「待って!」
先生に腕を捕まれた。
「私…月野君ともっと仲良くなりたいの。月野君は私を苦手だと思っているのだろうけど……私は月野君ともっと打ち解けたいの。」
「……どうしてですか?」
「私があなたの担任であり、先生だからよ。」
「俺と話しても楽しくありませんよ。」
「生徒と話すことが楽しくないわけないじゃない。」
先生は胸を張って満面の笑みをこちらに向ける。