きみを好きになる瞬間
名案
いつものように、私から結生を遠ざける方法を昼休みに考えていると、ふと、ピンと閃いてしまった。



「あーー!!」



「!?」

「!?」



急に叫んだ私に驚いたのか、暑苦しいコンビが同時にこっちを振り向いた。



「な、なんだよ長谷川…うるせーな」


いや、高橋にだけはうるさいとか言われたくないけど。




「いいこと思いついてしまった!」


るんるんと私が声を張る。


「何を」


咲が興味なさそうに返事をした。




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