あなたの隣で。
涙




そんな気持ちを抱えて
ついに6月になった。



梅雨の時期なので
雨が絶え間なく降っている。



「はぁ…また雨かぁ…」



窓の外の雨を見て
思わずため息がもれる。



…今日は明希の家に
CD返さなきゃいけないのに。


昨日は可愛い服を一生懸命選んだ。


初めて、休日に
明希に会えるから。



…なのに雨なんて…




「萎えるな−…はぁ…」



文句を言いながら
わたしは家を出た。



明希…わたしの格好
可愛いって言ってくれるかな…。



そんな淡い期待をもって。




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