なんだ、君がいた。





そこには、上半身裸の男の子。


男の子は机の上にある写真を手にとり、すぐに机に置く。


そして、その手をスボンにかける。


そ、それ以上は…


「だめーっ!」


男の子はびっくりしたようにこちらを向く。


びっくりしたのは、こっちも同じ。


だって彼は、奏太だから。


奏太は紙に文字を書いていく。


『彩菜?』


ああああああ…!


本物だ。本物の奏太だ!


「そーたあああああ!」


思わず泣いてしまった。


五年前に聞いた電話番号にかける。


「もしもし」


初めて聞く、低い、ソウちゃんの声。


「何泣いてんだよ」


鏡の向こう側で奏太は笑っていた。


-fin-




< 40 / 40 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

これは雨の物語
Aie/著

総文字数/9,891

ファンタジー24ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
人は何かを抱えて生きる 大事なものを手離さぬように 人は何かを隠して生きる 大事なものを失わないように 人は、生きる いつか来るその日まで死を抗い続ける ーーーーーーーーーーーーーーー シラユキ 地下で暮らす月の国の民 バニラ 雨が降り続ける太陽の国の民 ーーーーーーーーーーーーーーー これは雨の物語
少年と魔女
Aie/著

総文字数/22,305

ファンタジー55ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
これはひとりぼっちの『魔女』と 『魔女』に拾われた「少年」の 物語である ※セリフのみの小説です
100%のキセキ
Aie/著

総文字数/15,785

恋愛(純愛)103ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
“100%”明日が 来る確率なんてない “100%”君に恋を する確率もない だから“100%” 君に恋をしない 確率なんてない でも君は明日“100%” 私の隣にいる だって私たちが 出逢えたのは 100%のキセキ レビューありがとう ございます!! シクラ様

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop