大切な心
次の日…お母さんは笑顔でボクに『おはよう』と挨拶をしてきた…

まるで…昨晩のことが…なかったかのように…。


兄貴は父と目も合わせず
ただ、朝食をとっていた…

目は真っ赤だった…

多分…ずっと泣いていたんだと思う。

ボクが弱いから
兄貴を泣かせた…


お母さん…
お母さんがなにをしたか知らないよ?

でも、無理に笑わないでよ…
寂しいよ…


ボクは頼りない?
子供だから?

嫌だ…少しは頼ってよ…

大好きなのに…
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