ナツメくんの人気者理論【完】


『てか、どうなったらオレが彩香を好きだって勘違いできんだよ?』





呆れたような声でナツメくんは呟いた。





『…だって、彩香ちゃんとすごく仲良さそうだったし、私と一緒にいるより彩香ちゃんと一緒なほうがナツメくん嬉しそうだったんだもん…』




顔を少し俯かせたまま私がそう言うと、





『バカだな〜、里緒は……てか、オレがどんだけ里緒のこと大事にしてるか全然わかってないな…』





『え?何か言った?』





『いや?何もない…』





はぁ〜と、ため息をつくナツメくんに首を傾げる私。






『ふっ、里緒…大好きだ』





『へ!??』






そう言って、ナツメくんは私の唇に触れる。





突然の出来事に真っ赤になる私にナツメくんは、ニヤリと微笑んだ。








ナツメくん…私も大好きです!!









*END*




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