蝶響





「「湊っ、湊っ」」


肩を揺さぶっても、大声で叫んでも、何をしても、もう…

湊が返事することはなかった

微かに瞳が開くことはなかった

そして、あたしが大好きな笑顔を向けることも…なかった



あたしが、みんなの大切な人を奪ってしまった

そして、あたしの大切な人を、また1人亡くしてしまった



これが、大好きだった湊との別れだった








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