蝶響





「偶然だな。今は、あまり詳しくは聞かない。
でもひとつだけ、教えてほしい」

「…何?」

「何で、黙って消えたりした?」

その漆黒の黒い目に捕らわれて、目を逸らしたくても逸らせなかった

「っそれは…あたしだって、好きで消えたんじゃない!!っあたしだって、ずっと一緒に居たかったよ…っでも!!!」

「…でも?」

怒鳴りだしたあたしに、小さい子供へ優しく問いかけるように言った







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