何でやねんっ!
アカン
アカン……1年坊主なぎ倒しにしてしもうた
これ宮古にお願いすれば何とかなるやろか


「遼太郎っ!」


「アホっ!何回人の安眠妨害すんねん」


俺はガシガシと髪の毛を混ぜた。
うおっ!?


「千夏先輩っ!後ろからは卑怯やっ」


「女の心配しない奴に卑怯もクソもあるかっ」


跳び蹴りを食らった背中をさすりながら俺は座り直す


「原因はなんや」


「遼太郎のせいだもん」

「はぁ?」


千夏先輩が俺を探しに来たら屋上のすみにいた1年坊主に捕まったということらしい


ちょい待てよ
どこが俺のせいやねん


「何でやねん、誰かと一緒にいたら良かった話やろ」


千夏先輩は顔をぱぁぁあっ!と明るくした
この言葉のどこにそんな表情をする必要が……


「誰かと一緒なら遼太郎のとこいっても良い?」

前言撤回したい
アカンめっちゃ前言撤回したい……
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