ピュアらぶストーリー。

「おまえのことやからどうせ、ネガティブにいかな!、とか考えとんやろ」

「う…」

「まぁそっから山田くんが出てきたのはほんまに理解不能や。翔太の思考回路はワケワカラン」

「お、お前に理解されたって嬉しくもなんともないわ!!」


なんやねん、稲瀬のやつ!
あれやろ、オレと実結がうまくいっとるから嫉妬してるんやろ!!

…あ、ちゃうわ!うまくなんかいってない、むしろ下手なくらいや!!(←意味不明)


「翔太は、もっと素直に喜んだほうがええで」

「な、なにがやねん!喜べることなんか、」

「昨日実結ちゃんといい感じやったんやろ?しかもクッキーまで焼いてきてくれて、完全にこっちに傾いてきとるやん」


稲瀬が天使のささやき、あっチガウ悪魔のささやきをしてくる。


「とりあえず、実結ちゃんは今グラグラ揺れとる状態や。落とすなら、今しかない!」

実結を、落とす…?

そうや、当初の目的を忘れるところやった!この一週間で実結を振り向かせてみせるんや!!

「稲瀬、おおきに!オレ、もっと押していかなあかんねんな!!」

「実結ちゃん前にして1人空回って呆れられんようにな」

「一言多い」

でも、稲瀬の言う通りやな。そもそも一回フラレてんのにチャンスくれ、って一週間付き合ってくれとんのに。

ただなぁなぁと昼一緒に食って一緒に下校してたんじゃ何も変わらへん!!

「押す、って具体的に何すればええんやろ…」

「とりあえず放課後デートしろ」

そうやな、稲瀬の言う通りやな。とりあえず放課後デートして、…ってえええええ!?



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