ピュアらぶストーリー。

「それって実結も、オレと同じ気持ちやったって、自惚れてもいいんやんな…?」

私の腰に回している腕の力が、さらに強くなる。

私は小さくこくん、と頷いた。


腕の力が弱められて、肩に手を置かれる。

向き合う形になって、キスされるんだって思った。

気持ちが通じあった今だから、嫌だとか全然思わなくて。

彼を受け入れようと、目を閉じようとした。…そのときだった。


「妬いてくれてたってことは、実結も少しは好意もってくれとんや!!もう一息、がんばれ!俺!!」

「……」

まだ伝わってなかったんだ…。
どんまい、私。


ここで好きだよって言ってもいいけど、まだ日にちはあるし。

それにこんな翔太くんだからこそ好きになったんだもん。


拳をつくってる翔太くんの腕をひいて、おわずけにされてたお昼を食べに屋上に向かった。
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