月虹 Just the way you are
「帰れっつの!」
先ほどよりも強くなった口調にも怖じけないように気を引き締めて、じっと彼を見る
近づいたキョリに彼は拒絶し、だけど、彼はそこから離れることはない
野生の動物ならば、グルルル…と低い唸り声をあげていそうな彼
「拒絶なんて、するもんじゃないよ?」
優しく諭すように問いかける
「テメェに何の関係があんだよ?」
返ってきたのは叫びに、
心の叫びに近い悲しい声
彼もまた、人間不信なのだろうか
「関係?
関係なんてあるわけないでしょう?
昨日会ったばかりなんだから」