pierce,prince




────‥遠い遠い意識のなか
葵の声が聞こえた気がした。

なんだか、不思議。
夢の中なのに。

夢の向こう側から
葵が呼んでるみたい。



でももう、行けない。



瞳を開けたら───‥
葵への想いは忘れるの。


そのほうがあたしにとっても
葵にとっても
いいことだから。


もう、あんな想いなんて
したくないから…

苦しみたくなんて、
……ないから。




あたしは、葵を捨てるの。

葵への想いを終わりにするの。

好きになっちゃ、
いけない存在だったんだ。



ばいばい、葵───‥



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