俺様無口な王子様ッ
「…ったくよー。なに?俺になんかしてほしいわけ?」

…は?

なにこいつ…いきなり。

「違うわよっ!!そんなわけ無いでしょっ!」

「はいはい。真っ赤にならないのー…照れなくていいから」

「照れてないからっ!…てゆーか、この暗い中で見えるわけ無いでしょ」

「素直じゃねーな、お前…」


おいおい。呆れるなよ…。

やだ、もー!


はっきり言ってやるし!!

「この、自意識過剰ヤローがっっ!…あたしの部屋から出て行けっ」

「…は?ここ、俺の部屋だけど」


まだ言うか…!

「違うっての!あたしの部屋っ!」

ハーハー言いながら力説するあたし。

今なら、どんな裁判でも勝てるような気がする。



「…マジかよ」


…やっと、信じてくれた?

じゃあ、はやくあたしの部屋から…

「いや、それは無理だな」

「…え!?なんでよっ!」

普通、変えられるはずでしょ!?

だって…オトコいるんだから。



「…空いてる部屋。ここしか無いって言われた」










ちゅどーん。



予想外の展開に、ナオさん倒れそうです。

まさか…男子と同棲するなんて…。












ありえないからーーっ!!
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