俺様無口な王子様ッ
「…ほら」


「え?」


いきなり、あいつの手が伸びてきた。




「…立てないんだろ?」


「う…」

「手、出せよ」


あ…。



意外と…優しい?


で、でも!!

あたしはこいつの事なんか全然好きじゃないんだからっ!




「…勘違い…しないで、よね」


ボソッっとあたしは呟いて、あいつの手をとった。

「…素直じゃねーの」

「うるさい…」





とーっても長くて、ハプニング満載だったあたしの夜は、





これで(一応)幕を閉じた。
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