黒王子と私


いきなり名乗られても困るんですが…


「そ…そうですか。」


「………」


えっ…目の前のイケメンくん。いや黒川さんがポカーンとしている
いやいやポカーンとしたいのはこっちなんですが!!


「もう一度言う…俺の名前は黒川雷斗だ」


「あっ!!そっか!!私の名前は相原なのかです」


「………。
ふははははははははっ

やべーおなか痛い」


………えっ爆笑された。間違えた?名乗ったんだから私にも名乗れということじゃ…


「あのー…」


「ははっ悪かったな。ぶつかって
んじゃ俺、仕事遅れるから帰るわ」


うわ勝手!!あんたが引っ張っ来たくせに意味が分からないまま帰るのかよ!!

てか謝るべきなのは私のファーストキス奪ったことでしょ!!



と、言う前に黒川雷斗とか言うセクハライケメンヤローは帰ってしまった
何だったんだいったい…


そして私はおばあちゃん家に行く気力をなくし、まっすぐ家に帰ることにした

この出会いが私の人生を変えるなんて1ミリも思わずに…
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