シンデレラに玻璃の星冠をⅡ


「――さあ、時間だ」



周涅は緋狭姉の顎を摘んで、顔を覗き込んだ。



「弟子を連れて去るか、

弟子とともに殺されるか」


「私が――」


目の前の緋狭姉が消えた…

と思ったら、


周涅の背後に立ち――


「たかが短刀如きで屈するとでも思うか」


その首を片腕で締め上げていて。



「最強と誉れ高い紅皇よ。

弟子の前で最期の刻を迎えたいか?」


その声と同時に周涅の姿は消え、


「!!!?」


今度は緋狭姉の背後に立っていたんだ。


緋狭姉が背後を取られるなんて…やっぱり変だ!!!


「ならば…望み通りに」


そして――

緋狭姉の背に突き刺さったままの刀を、引き抜いたんだ。



緋狭姉の…体内に熱く滾る赤色が、

飛沫となって弧を描く。


それが緋狭姉の命の気がして、

俺は狂ったように緋狭姉を呼び続けた。



「緋狭姉!!!!」


動けねえ!!!


この水の枷が、壊せたのなら。


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