シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
――――――――――――――――――――――――――――……
ゆらゆら…。
体が揺れている。
まるで水辺に浮かんだ小舟の中にいるように。
揺蕩(たゆた)うように、僕は揺れる。
ゆらゆら…。
このまま…
僕は揺られて何処にいくのだろうか。
忘却の彼方に行き着けたのなら。
辛い現実から…逃げることが出来るのなら。
ゆらゆら…。
だけど、それは駄目だ。
僕は逃げては駄目だ。
これは…僕がすべきこと。
僕が拗らせた2人運命は、僕が直さなきゃ。
ゆらゆらゆら…。
芹霞…。
櫂…。
脳裏に浮かぶ2人の笑顔が、揺れて泣き顔に見えてくる。
ゆらゆらゆら…。
一際大きい揺れ。
僕の体は衝撃を受けて――。
「―――…。
夢……か?」
見慣れぬ白い天井が、ぼんやりと目に映る。
外郭が滲んで見えるのは…僕が無意識に流した涙のせいらしい。
帰ってきたんだ、現実に。
辛い辛い…現実に。
僕は暫く、両手で顔を覆って、落ち着かぬ呼吸を繰り返した。
重い上半身を起せば、胸に鈍痛を感じる。
それでも…僕の心臓は生を刻んでいる。
乱れながらも、しっかり…僕の心臓は回復した。
しぶとい…僕の心臓。
すぐ壊れてしまえたのなら楽だったのに。
「ああ…駄目だ。逃げることばかり考えては」
自嘲的な笑いを僕は浮かべた。
ゆらゆら…。
体が揺れている。
まるで水辺に浮かんだ小舟の中にいるように。
揺蕩(たゆた)うように、僕は揺れる。
ゆらゆら…。
このまま…
僕は揺られて何処にいくのだろうか。
忘却の彼方に行き着けたのなら。
辛い現実から…逃げることが出来るのなら。
ゆらゆら…。
だけど、それは駄目だ。
僕は逃げては駄目だ。
これは…僕がすべきこと。
僕が拗らせた2人運命は、僕が直さなきゃ。
ゆらゆらゆら…。
芹霞…。
櫂…。
脳裏に浮かぶ2人の笑顔が、揺れて泣き顔に見えてくる。
ゆらゆらゆら…。
一際大きい揺れ。
僕の体は衝撃を受けて――。
「―――…。
夢……か?」
見慣れぬ白い天井が、ぼんやりと目に映る。
外郭が滲んで見えるのは…僕が無意識に流した涙のせいらしい。
帰ってきたんだ、現実に。
辛い辛い…現実に。
僕は暫く、両手で顔を覆って、落ち着かぬ呼吸を繰り返した。
重い上半身を起せば、胸に鈍痛を感じる。
それでも…僕の心臓は生を刻んでいる。
乱れながらも、しっかり…僕の心臓は回復した。
しぶとい…僕の心臓。
すぐ壊れてしまえたのなら楽だったのに。
「ああ…駄目だ。逃げることばかり考えては」
自嘲的な笑いを僕は浮かべた。