シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
 
そして何より――


"黒皇"


それは五皇が1人。


見過ごしてはならない存在だ。


黒幕は…黒皇?

何かを企てているのか?


ならば――

何故緋狭さんはそれに縛られる?


黄の印。


緋狭さんが縛られているのは――

黄色ではないのか?



釈然としない俺は、また別の紙を見た。



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五皇は"盟約"の為に存在する。
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輪廻の環が巡る限り五皇は滅びぬ。
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履行の時期は、黄の従僕が告げ、
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黄の楔からは永遠に逃れられぬ。
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いや、逃れる術が1つだけある。
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それは――
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その続きはなかった。

机の上の紙はぐちゃぐちゃで、続きがどれか判らない。


出てきた、黄色。


"ごおうのりこう"

多分、それに繋がる手記。


だがこれだけでは全貌が見えない。


履行を告げるという"黄の従僕"――。


――黄衣の王、か。


俺は…黄色い蝶の犠牲となった榊を見て、そう呟いて薄く笑った氷皇を思い出した。


氷皇は…判っているんだ。


黄色い蝶の出現の意味を。

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