シンデレラに玻璃の星冠をⅡ


そして…。


そして…?



「……?」



あれ…?


おや…?



桜?



おーい?



今の流れなら、次に桜が…。



「何をモタモタしてる。

行くぞ!!!」



桜は――

先にスタスタ歩いていた。


冷たい眼差しで一瞥される。



「「………」」


あんなに盛り上がっていたのに…。



「「………」」



なんか下がったテンション。



哀しい。

寂しい。



「ワンコ~」

「小猿~」


俺達は抱き合って、互いを慰め合った。



「ふふふ。


――何とか、"合格"。

かろうじて…ね」



そう、聖が呟いていたことに気づかずに。
< 832 / 1,495 >

この作品をシェア

pagetop