地味なカメラっ子の正体


「どうしたの?」

いきなり、首を振った私に百合が聞いてきた。


「いや…なんでもない」

そうぎこちなく返すも

百合も私のメイクに奮闘してて、
気にする素振りはなく、

メイクをしてくれてる


そして、


「出来たー」

浴衣は、黒を基調とした花柄に、赤の帯をつけて


髪もうなじが見えるような上でおだんご。


そして、


「私じゃないみたい」

メイクも上手で普段の私はそこには居なかった。


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