I










◇ ◇ ◇



「っ、・・・・・・・・・」



私は、勢いよく体を起こした。


「良かった、目が覚めた?」


はぁはぁと息を吐くと、そこには優しい笑顔の悠が居た。



「ゆ、う・・・・・・・・・」

「物音がすると思って、扉開けたら志津が居るから。驚いたよ」


思わず悠の首に抱き付いた。

心臓が少しずつ落ち着いていく。



「・・・・・嫌な夢でも見たの・・・?」

「・・・・・そう、嫌な夢・・・・・」



顔を少し上げた。



< 34 / 54 >

この作品をシェア

pagetop