白緑蝶"vacances【続2】
「そうそう」

香月さんはここだけの話だと
かっちゃんのお店にこっそり
と視察で食べに来ていた事が
あると話してくれた。

「とても、美味しかったです」

かっちゃんのお店って、案外
人気だったんだぁ。

「それじゃあ、カツキさん
 その下、一階にある
 フラワーショップのこと
 知ってますか?」

「ああ、知っていますとも
 
 えっ、まさか・・・」

「はい
 あそこは私の姉の店で
 私、そこの従業員です」

「そうなの、何かすごい偶然だ
 ねぇ、僕は過去に君のことを
 知っているかもしれないって
 訳だね」

「本当、そうですね」

「運命の赤い糸で繋がれている
 のは、本当は、僕達だったり
 してね?」

運命の赤い糸・・・

「何、真剣な顔してるの?
 
 冗談ですよ」

「知ってますよ」
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