白緑蝶"vacances【続2】
「そうなの・・・」

「今度、モモちゃんから
 聞いてやってよ

 落ち着いたら、きっと
 ヒワには話すだろうから」

「うん

 マスミ

 ひとつだけ聞いていい?」

「ああ」

私は、真剣な瞳で貴方に問う。

「モモのこと

 本気なんだよね?

 さっきの喧嘩ぐらいで
 諦めたり、面倒だって
 投げ出したりしないよね?」

「ああ、するかよ

 しない」

「絶対?」

「ああ、絶対

 俺の心は、彼女へと動き出し
 たんだ

 もう、後戻りはできねえな

 例え、嫌われても」

そう言って、微笑む真澄を私は
知ってる。

『ヒワ、俺がおまえを
 幸せにしてやる』

そう、私に告げた貴方もこんな
風に微笑んでた。
< 284 / 471 >

この作品をシェア

pagetop