白緑蝶"vacances【続2】
私・・・?

私はと言うと、長い休暇
バカンスを終えて

また、この場所で花の匂いに
囲まれながら過ごしている。

ポカポカと陽気な日・・・


カランカラン

「いらっしゃいませ」

「いらっしゃい」

貴方は読みかけの本を椅子の
上に置いてサッと立ち上がる
と、そっとお客様の傍に立っ
てあるお花をすすめるの。

そう、その花は貴方が愛して
止まない、世界一小さな花が
咲くという、ソレイロリア
観葉植物。

貴方は大好きな白緑色をした
葉に細く長い指先で触れる。

貴方の指先に止まる、白緑蝶

「天使の涙は、いかが?」


カランカラン・・・

「ありがとうございました」

「毎度ありぃ」
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