白緑蝶"vacances【続2】
この時間までソラに一緒に居て
もらえる、あの女-ヒト-は、私
よりも貴方と付き合いが長くて
私よりも親密度が高く、私より
も貴方に愛されている?

彼女は、貴方の大切な人かもし
れない。

「ダメダメ、ヒワ 
 今は、考えるの止そう

 仕事に戻らなくちゃ・・・」

苦しいよ

苦しい・・・


それなのに、馬鹿な私は、また
貴方に呼び出されてこの場所に
居る。

乱れたシーツは行為の後・・?


ザーーーー


私は、今では、こうして頭から
熱いシャワーを浴びることが日
課になってる。

同じことの繰り返し。

着替えを済ませる私は、つい
さっき、ほんの少しソラと言い
合ったことを思い出してた。

言い合ったと言っても、ソラは
結局知らず存ぜぬで黙り込んで
私だけが一人で話してた。
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