【 照れ屋さん。 】
***_1

*普通の女の子




新しい制服。
坂道を登りきれば新しい学校に着く。
道行く人達は期待に胸を膨らませて
色んな顔をしながら歩いている。

緊張している顔。
わくわくした顔。
友達と笑いあってる顔。
だるそうな顔。


「くーるみっ!」

後ろから抱きつかれてよろめくあたし。
びっくりして後ろを振り返ると
満面の笑みな親友の渉がいた。

「わーたるっ!」
あたしも真似して返事をした。

そこからあたし達は、
この学校に受かって
ホントによかった。とか
入学式の予定とかを話ながら
学校に向かった。

「かっこいい人いるかなぁ?」

「うーん、いるといいね!
だいたい渉は理想が高いんだよ」

「くるみが理想低すぎなんだよっ(笑)」

渉も強がっているけど
内心緊張しているんだと思う。
そんなあたしも
余裕なんてどこにもないんだけど。

坂道を登りきると
そこには中学生のとき、憧れていた
きれいな校舎と校門が見えた。

息を飲んで、呼吸を整える。
渉を見ると、笑っていた。
あたしもつられて笑った。




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