年下のあいつ。


「もう授業始まるぞー」



そう先輩はいつもの口調で
私の頭をぽんっと
優しく撫でてひとりで
教室に戻っていった。





嘘…




まさか…


見られてた?





だからあんなに不機嫌だったの?




どうしよう。




謝らないと。










色んな思考が頭を
駆け巡るなか、

私の唇は2人の男のキスによって
熱を持ったままだった。







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