年下のあいつ。
**本当の正体**


*****



ピーッ!



「解散!」






5時30分。部活はいつも通り終了した。

メンバー達は片付けに取り掛かる。





「あ、山下くん。」



ボールを5つ、涼しい顔で
運んでいるところを見つけ、呼び止めた。





「なんすか。」



さっきとは違うちょっと
大人びた表情で振り返る。

調子狂うじゃん。




「あ、あのねさっき女の子が
部活終わったら屋上に来てほしいって。


伝えといてって言われたから。」




< 46 / 237 >

この作品をシェア

pagetop