Do you love me…?
その夜、きららさんと布団をならべて、二人きりで恋バナをした。

きららさんはとっても大人で、でもうちと同じように悩んでいた。



「きららさん…。きららさんは、いつうちに優しいよね?」

「うん。もちろんじゃない!」

「うーん…。いつも、感謝はしてます。ありがとうですっ。でもね……不安なんだ。」

「なにが?」

「きららさんは、うちにお化粧も恋のテクニックも色々教えてくれるけど、でもうちらって、同じ人が好きなんだし、一応ライバルでしょ?それなのに、アドバイスくれるってことは、きららさんはうちに負けない絶対の自信があって、うちなんかライバルとして見てくれてないのかなって思うんです。………うちはきららさんみたいに綺麗じゃないから…。」


うちは、言ってから恥ずかしくて布団に顔をうずめた。
きららさんは少し体を起きあげて、乗り出しながら早口で答えた。


「そんな事ないっ!!アタシは、奈緒ちゃんのことすごく可愛いと思うし、いつ取られちゃうか不安になったりもする。奈緒ちゃんはいつも篠っちと一緒にいるし、嫉妬だってするんだよ?だけど、ライバルとかいう前に、奈緒ちゃんはアタシの大事な友達の一人だし、妹みたいに見てるとこもあるんだ。だから、どうしてもメイクとか恋のこととか教えてあげたくなっちゃうの。嫌な気分にさせてるならごめんなさい。」

「あ…ち、違うんです!…あ、けど、そんな風に思ってもらえてたなんて…………嬉しい…です………」

「それはよかったぁ。そんなわけだから、もう二度と自分はダメだとか言わないでね!」

「……はいっ‼」



きららさんといると、心があったかくなった。

< 64 / 70 >

この作品をシェア

pagetop