不良の有岡について。
シボウフラグ。

有岡を見た。

「さっきその子供等の親とも話したから。みててやるっつってたし。」

「…有岡って、優しいよね。」


膝を抱く。弟に対して私には出来ないことが、有岡には出来る。劣等感は感じないけど、寂しかった。

男同士って偉大だな。


「哀河は、ちゃんと理解してる。」

「理解?」

「誰が、どうしてそうするのか、とか。言わなくても分かるってのは、言いたくない奴からすれば、すげー助かってんだよ。」


だから、そういう所が優しいんだってば。

私は少し微笑むと、膝に顔を埋める。嗚呼、眠くなってきた。



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