ケモノ女が愛するオトコ〜草食男子の扱い方〜


「ねえねえ、万年平社員確定の藤崎くん。
あの日はありがとね〜。

かっこ良かったじゃん、君。
仕事中も出来たらあの位のガッツが欲しいよね。
そしたら同期をごぼう抜きだぜ」

靖夫が勇気のデスクにドスンと腰掛け、低俗な言葉を彼に投げ付けている。

「……お帰りなさい、佐野さん。
ご無事で何よりです」

勇気は無表情で靖夫に言う。

「ふーん。俺とは目も合わせたくないんだ。

お前のミスのフォローの恩も忘れて。

あれからどうなったんだよ。
俺の『お下がり』で悪いけど千歳はなかなかいい女だっただろ」

「…!!」

勇気が靖夫を睨みつける。

「おお?!俺を見たね。
まあ、千歳には十分気を付けた方がいいぞ。

『ケモノ女』に結婚式をめちゃめちゃにされないようにな。
あいつは勘違いが激しいから」

ひゃっひゃっ、と下品な笑い声を立てながら靖夫は立ち上がった。






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