片翼の天使たち~fastlove~





泣き疲れた私は、いつの間にか眠りに落ちていた。


目を開けようとしても、瞼が重い。





やば…冷やすの忘れてた。


多分腫れてるよね。

こんなんじゃ……また学校いけないよ。





遥翔…
逢いたくないけど

逢いたいよ……。





___ピンポーン





チャイム…?
なんで?



今は、2時……。



学校もまだ、終わっていないのに。





めんどくさい。


どうせ新聞かなんかでしょ。




ほっといてもいいよね。





私はそう思い、ギュッとクッションを握りしめる。


無視無視…。




でも。





__ピンポーン


ピーンポーン





「……」





__ピンポーン


ピーンポーン





「あぁもう!!うるさいなぁ!出ればいいんでしょ!?」





クッションを床に投げ捨て、玄関のドアを思いっきり開ける。





「え…」





そこにいた人物は、思いもよらない人で


言葉を失った。





ねぇどうして?

今、学校の時間だよ?






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