〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

――。

あれから部屋に戻り
荷物を置くと、
制服に着替え
すぐに宴会の会場に向かった。

さっき出会った人魚が、壇上に。

リョウ君の姿は見当たらない。

周りは、ガラスで外の海が広がっている。

「お飲み物どうぞっ」

人魚のお姉さんが通りかかり、お盆の上に色々な種類のドリンクの中から、
選ばせてくれた。

私は、
“ココナッツミルク”の
ドリンクを受け取る。

「…地上の飲み物迄
用意して貰えるんですか？」

人魚のお姉さんは、
笑顔で。

「地上から食べ物を運んで人が食べている物を、
王様から頂いてます、とても親切なんですよっ」

「王様？」

「はいっ…でも、
王様のご子息の方と、
結婚させたい方が、
逃げられてしまい、
人魚姫様が凹まれているのです…、
とてもお辛いのでしょう…」

人魚のお姉さんは、
悲しそうな顔を見せた。

「お飲み物どうぞっ…」

他の学園の生徒に、
ドリンクを配りながら、
離れていく人魚のお姉さん。

『もしかしたら、
リョウ君の事…？
お父様は…王様…
気にはなりながらも、
みんなの所に、
行くことにした。

テ‐ブルの上には、
ピザやサンドイッチ、
ハンバーグ、
サラダにオムレツ、
スパゲッティ、
魚の料理以外が並べられている。

海の中の生きものは、
料理されないのかも…。

「お〜いこっちこっち↑」
みゅうなさんが、
私の方に手を振っている。
近くには、
かのんさんも。

「お料理凄く
おいしいですよっ…、
菜月さんも…どうぞっです」

かのんさんはお皿を
私に手渡してくれた。

「ありがとうかのんさん」

かのんさんは、
いつもと変わらない、
おいしそうに、
料理を食べていると、何も無かった様にも思えてくる。
リク君の事は、
物凄く悩んだり、
落ち込んで居た事、
私は、リク君の事…。

そんな事を考えて居るうちに、
“ダンスパーティー”が
始まった。

私は…どうしようかなっ…
リョウ君が気になる…
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