〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
ダイキ君は少し、
医務の先生を拒んでいる。
「大丈夫よっ…、
弟さんの事はリョウ君から聞いては居たけど…、
薬だけで今迄、
診察迄拒み続けて困って居るって」

医務の先生は、
リョウ君から話を聞いて居たみたいで
話す必要は無さそう。

痛々しい傷が、
シャツをめくり医務の先生の目に映る。

でも状況を把握しているのか、カバンから薬を取出し私の方を見てきた。

「これは痛み止めに、
こっちは傷の上から塗ってあげてねっ
ここ迄酷い傷では
病院に入院した方がいいけれど、

最低限の応急措置は薬でしか出来ないけど…心の傷まで無理だから」

リョウ君は、
医務の先生に色々お世話になって居た可能性も…。

「熱もだいぶあるみたいだから…熱を下げる薬と
痛み止めの注射でもしておく方がいいのかしら…」

注射器を取出し、
腕を消毒し右腕に注射をする。
ダイキ君の腕に
注射器が刺さり痛たまれず…、
目を閉じ見ないように…。
「…これは、薬の手帳
きっと病院は拒むと思うから、薬が無くなったら、いつでも連絡してね…
多めに、
痛み止めの薬出しておきますから」

「はいっありがとうございます…」

優しい笑顔を向け、
鞄を持ち足早に部屋を出ていく。
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