〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「この学園、
どこかおかしいような…、出会いの為に落とし物を預からない…なんて」

私は、一歩一歩ぶつぶつ
慎重に考えながら歩く…。


とりあえず、
映画館に戻り、
さっきとは逆の列を探す。
中々無い事に、
わくわくな気持ちも、
減少気味に。

「見つからない」

「無いね…もう辞めたい…」
「もう少し、みんなが居ない所探そうか…」

女性達の、
見つからない声が、
私の耳に入って来た。

『ここを探す人は減る…
んだっ…でも見つかって居ない人がまだ居て、安心』

いつの間にか、
自分の事でいっぱい
いっぱいになる。
その考えが間違って居るのは、確か。
そうは思いながらも探す。
「ここはさっきも探した…まだ探して無い場所は」

電子手帳で、残りの数を
確認し残り10個…。


「みなさん
光る玉見つかりましたか?聖霊の誕生迄、
もう少しですが、
まだ見つかって無い方の為に、朗報です。

食堂は?、
キッチンも探してくださいね。図書室…は、
もうありません。
多目的ホ‐ルも無いですね。
次々にヒントになる場所を放送されていった。

……次に、
“映画館”は、
座席に限らず、
物も調べて下さい。

……では、聖霊の誕生をお楽しみ下さい」

『なんかこのアナウンス、楽しそう…隠す側の
人になりたい』

私は座席下ではなく、
置かれた物を探すことにした。
観葉植物…、
映画館の機械。

“ピッ…”
映画館の一番後方に机と、
この学園の生徒が、
座る場所の位置を確認出来る、パソコンを見つけた。

これでさっき、
落とした人について、
調べたら…。




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