Sugar × Spice Ⅲ〜ハジメテは年下幼馴染〜


そんな涼を見ていたら、なんかもう胸がキュ〜って締め付けられた。


私はまた、涼の首もとにギュッと抱きつく。




「…好き、涼。大好き」



想いはごく自然に、言葉となって出てきた。


そっか…


私、涼にまんまと恋しちゃったんだ。




「…初めて咲が好きって言った」


涼が身体を離すと、驚いた顔で私を見る。


「え…そ、そうだっけ?」

「ねぇ、もっかい言って」

「えぇ?!やだよ、そんな…」


「言えよ、咲。

俺のこと、どう思ってんの?」



だからなんでアンタは、そんな偉そうに……




「……好きよ、涼」


ちょっと悔しいけど、私は言った。


「ははっ」


涼が笑う。


その表情は、どこか嬉しそうだった。


「な、なんで笑うの?人が真剣に言ってんのに…」




私の言葉を遮るように、涼が私の顔を引き寄せて唇を重ねた。






「好きだよ、咲。咲は?」


「う、うん…私も好き」





私がそう答えると、涼が満足そうに微笑む。


また、唇が重なる。




…好きって、なんかくすぐったい。


だけど、涼の好きは心地いい。



涼が笑顔になるのなら、私もこれからは何度だって言うから。





好き…好きだよ、涼………




















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