SUN or RAIN ①




それからの帰り道、雅は¨むじかく¨とかなんとかぶつぶつと言っていた。



無地書く? なんかの宿題?



「雅? 大丈夫?」



「大丈夫、大丈夫…あたしより樹里よ」



「え? あたし?」




あたし何かしたっけ?



見に覚えが全くないんだけど。



「いや、気にしなくていいから」



それから何を聞いても気にしなくていい、の一点張りで教えてくれなかった。



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