咲き舞う華は刻に散る


「さぁ、どう動く?」



美桜里は片膝を立て、部屋の様子を窺っていると、中で動きがあった。



土方に何かを見せられた新見が腹を斬り、果てたのだ。



おそらく、新見は隊規違反を犯したのだろう。



新選組は恐ろしい局中法度がある。



それは隊の規律を守るために副長である土方が作った法度だ。



その隊規を違反した者はたとえ局長であろうと切腹を申し付けられる。



それまでして規律を守るというは美桜里には理解出来なかった。



いや、する気もないと言った方が正しい。





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