咲き舞う華は刻に散る


「数日前に見せた剣の腕、試してやる。ついて来い」



ついて来いと言っているが、実際は強制的に連行されていると言った方が正しい。



「離せ!首が絞まるっ!」



芹沢にそう訴えるが、襟首を掴む手は離れなかった。



美桜里は小さく舌打ちをすると、首に食い込む襟を掴み、どうにか首に食い込むのを防ぐ。



そして、美桜里は芹沢に襟首を掴まれたまま、腕試しの出来る場所へ連行された。






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