咲き舞う華は刻に散る
「始めッ!」
土方の掛け声で腕試しが始められた。
両者共に竹刀の先を相手に向けるだけでどちらも動かない。
ピリピリとした空気が道場内に流れ、その緊迫した空気の中、誰かが固唾を飲んだ。
その瞬間――。
沖田が先制攻撃をかけた。
互いの竹刀が交じり合う。
「くっ…、重い…」
沖田の竹刀を受け止めた美桜里は顔を歪める。
やはり、女では新選組一の沖田の相手にはならないのかと誰もが悟った。
しかし、すぐに彼女の顔に笑みが浮かんだ。