私の彼氏は俺様系男子

「ったく……。おい、優奈」


急に名前で呼ばれた。


「何か…?」


私は恐る恐る返事をした。


「明日の放課後、ちょっと教室に残ってろ」


矢野は命令口調で言ってきた。


「……はい?」


「残ってなかったら、どうなるか……」


矢野が不適な笑みを浮かべた。


「分かりました分かりましたっ!!」


「それでよし」


そこから△△駅に着くまで、
私たちは無言だった。


《△△ー △△ー》


車内アナウンスが流れた。


私たちは電車を降りた。


「あの…今日はありがとね。
タオルとか………」


「それ、明日返せよな?」


「………うん」


「じゃあな」


「うん」


私たちはそこで別れた。


私は改札を出て、家に向かった。

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