【完】最初で最後の恋

卒業

今日であたしは…
高校を、卒業する。
あたしはまだ、浜崎くんを消せないでいた。
けど、彼は3月、一度も学校を来なかった。
どうして……?
そして、今日、彼は学校に来た。
出席日数とかが足りてるのかどうかわからないが、卒業できるらしい。
あたしは勇気を振り絞って、声をかけた。

「浜崎くん、卒業おめでとう」
「っ、おめでと」
ちゃんと返してくれたことが…
素直に嬉しかった。
もう…、
喋ってもらえないって思ってたから…。
「卒業しても、元気でね」
「真白もな…。じゃ…」
「バイバイ…」
あたしは去っていく浜崎くんの背中をみて呟いた。
「大好きだったよ…」

あたしは頑張ってあなたを忘れるね…。

あなたの幸せが、
あたしにとって大きな幸せだから。
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