愛しき人々

口のたつ次男に負けそうになる。

ここで負けてはナメられる一方だ。
そうでなくても最近特にナマイキなのだ。


いい機会だ。

一発かまして親の威厳を再確認させてやる。

ワザと難しい言葉を連発し、理屈で捻じ伏せてやろうとするが、さらに理屈で応酬され、逆に捻じ伏せられる。
しかも、彼の方が筋が通っているのが気に入らない。

さらに次男は、ここぞとばかりに日頃の私のだらしなさや計画性のなさまで指摘してきた。
おっしゃる通りなだけに、本気で悔しい…


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