不良×男子校=イケメンの集まり!?
5分くらい待ってると、理事長室の扉が開いた。
「理事長?俺の名前くらいいい加減覚えて下さいよー。」
振り向くと、ネクタイを緩め、怠そうに立っている一人の男性がいた。
へー、この人が私の担任なんだー。
すると、今気付いたのかその人はこちらに一度目線を向けた後、翔に問いかけた。
「あー、理事長?こいつ....誰?」
「こ、こいつとは失礼なっ!この子を可奈ちー。」
「あああああああ!今日は、いい天気だなああああああ!!!」
何あいつ。今絶対可奈ちゃんって言おうとしたよね?
私は翔を一睨みすると、担任へ向き直り、自己紹介をした。
「えーっと、俺は、中下ー....。」
やばっ!名前決めてなかった!どーしよ!
変なところで言葉を詰まらせたせいか、沈黙が流れる。
「中下?名前は?」
答えを急かす。担任の先生。
やばい。焦り過ぎて頭が回らない!
そこで、一つの助け船が出た。
「あーこいつは中下 陽。」
翔!
「ふーん。なかした、はる。でいいのか?」
「は、はい!」